第十話 浮雲? 浮藻?
五郎さんが某大学のキャンパスを散策中に、発声練習をしている少女達を見つける。
少女達「あめんぼ赤いなあいうえお、うきもに小蝦もおよいでる、・・・・」
字幕ではうきもを浮雲と訳している。確かに、水面に映る白雲の情景を想像することが
出来るが、それなら水中の蝦は見えないはずではないか、緑色の浮藻と卵を産みつけよ
うとする無色透明の蝦のコントラストの方が視覚的ロジックが成り立つ。
「肉じゃが」という言葉は何度か出てくるが、土豆焼牛肉になっているが、
一度だけ土豆炖牛肉になっている(画像)これが正解。
中国料理では煮込みの時間で名前が変わる。 炖は煮込み料理。
中国で生活するようになって、いろんな地方の日本人とも交流するようになり、
同じ日本料理でも、地方によって材料、作り方が違うのが判った。
関西では肉じゃがには牛肉を使うが、関東では豚肉らしい。
中国では牛肉が高くて不味いので豚肉を使うが、三枚肉(中国では五花肉wǔ huā
ròu)を使うと格段に旨くなる。しかし三枚肉は脂が多いので脂抜きの工程が必要だ。
帰国時に牛肉の肉じゃがを食べても、もの足りない感じがする。